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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第4回「スタメン捕手もつらいよ」

 

バッキー[右端]の選手生命を奪った“一発”


スタメン奪取と思ったら


 そういえば昔、ある人に「本を出さんか」と言われ、少し書いたことがあるんですよ。原稿用紙100枚くらいかな。すごい? いやいや、思いついたことを何となく書いただけです。原稿もその人に渡したんですが、形になる前に亡くなられてしまったんです。返してもらおうと思って聞いたら、仕事関係のものは全部一緒に燃やしてしまったそうです。まあ、仕方ありませんな。大して中身のない原稿でしたから、よく燃えたんじゃないですか(笑)。

 前回話した、昭和43年(1968年)9月17日からあった、シーズンの天王山、甲子園の対巨人4連戦をもう少し話しておきましょう。

 江夏(江夏豊)が2勝、村山(村山実)さんも1つ勝って、3勝1敗と勝ち越しましたが、あとあと、ここで4連勝しておけば、逆転優勝もあったんじゃないか、と言われました。

 あのとき、僕は4戦全部出たかったんですが、間の18日にあったダブルヘッダーは藤本さん(藤本定義監督)に休めと言われ、ヒゲ辻さん(辻佳紀)がキャッチャーをやった。

 この2試合目で、先発のバッキーが大乱調で大敗。しかも・・・

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