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秋山思考 The Thinking!

秋山翔吾コラム MLB & NPB開幕への思い 「崩れかけたモチベーションを立て直すことができました」

 

レッズのロレンゼン。投打の二刀流に挑戦している選手でもある


久しぶりに“生きた球”を体感


 日本では全国で緊急事態宣言が解除されましたが、僕が現在、練習拠点にしているロサンゼルスも先週からスターバックスなどもテークアウトのために店を開けるなど徐々に動きが出てきました。でも、ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警察官による黒人男性殺害事件に端を発して全米に広がっている抗議デモがロスの主要地でも起こっていて、まだまだ落ち着かない状況であるのも確かです。

 メジャーリーグ(MLB)の開幕もMLBと選手会が報酬を巡って対立。MLBが選手会に対して50試合前後の開催を提案することに決めたと報道されましたが、まだまだ不透明な状況です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期となり、すでに2カ月超。モチベーションを維持して、希望を持ってトレーニングしていましたが、先々週あたりはさすがにあまりの先の見えなさに気持ちが崩れかけてしまいました。そのころ、日本球界では6月19日には開幕する――という話が出ていましたし、一体、自分は何に向けて準備しているのか、と。野球人なのに野球ができない状況に、あらためて不安を感じてしまったわけです。

 だけど、そんなときにある出来事があったんです。5月27日(現地時間)のことでした。練習施設にレッズの同僚、ロレンゼン(マイケル・ロレンゼン)が来てくれたんです。本当にたまたま訪れた形だったんですが、ロレンゼンが・・・

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