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New Heroes

2020年の主役候補12人!本誌12球団担当のイチオシたち【セ・リーグ編】

 

練習試合もすべて終了。あとは6月19日の本番を待つだけだ。ここでは本誌の各球団担当が、担当球団から1人ずつ新たなる2020年の主役候補を選んでみた。
※年齢は2020年の満年齢

DeNA・オースティン “危険な香り”の怪力モンスター


タイラー・オースティン外野手・29歳/写真=小山真司


 とにかく打球が“えぐい”のだ。練習試合では横浜スタジアムで場外弾2発。6月12日の中日戦ではナゴヤドームの左翼に超低空弾を突き刺した。飛距離はかつて在籍したタイロン・ウッズトニ・ブランコを彷ふつとさせ、打席での雰囲気も十分。マウンドの投手は“危険な香り”を感じ取るだろう。4本塁打を放ったオープン戦から好調を維持し、6月の練習試合では26打数10安打3本塁打、打率.385と日本の野球に対応する。その裏には、来日した外国人が陥りやすい変化球の見極めについて、ラミレス監督からの「外角低めは振らなくていい。見逃し三振OK」のアドバイスが効いているようだ。昨季43発の本塁打王ソト、31発ロペスと並ぶ打線は期待感を抱かせる。(滝川和臣)

広島・メヒア 打法改造ハマって本塁打連発!


アレハンドロ・メヒア内野手・27歳/写真=早浪章弘


 開幕延期期間中に取り組んだ打法改造がハマった。構えでグリップの位置を少し下げ、バットのヘッドをやや捕手側に倒す形に変えて力を抜き、そこから投球に合わせたタイミングでトップを作る打法にしたのが合ったようで、練習試合では11試合で5本塁打、15打点の大爆発を見せた。空振りも少なくなく、確率自体はそれほど上がったわけではないが、とらえたときにはほぼスタンドインなのだから文句はない。当初は新外国人のピレラとサードを争う立場だったが、ピレラを他のポジションに追いやり、サードの定位置とクリーンアップの一角をつかむ勢い。鈴木誠也の後の五番を打つとなれば、チームの浮沈のカギを握る存在にもなりそうだ。(藤本泰祐)

中日・橋本侑樹 “岩瀬2世”を目指して


橋本侑樹投手・22歳/写真=榎本郁也


 ルーキーの橋本侑樹が開幕一軍を当確とした。6月2日のヤクルトとの練習試合(神宮)では10失点の大炎上。プロの洗礼を浴びたものの、その後はきっちりと抑え込んでいる。今年の中日は中継ぎ陣の充実がVへの大きなポイントとなる。与田剛監督も「十分、もう戦力になると思っています」と貴重な中継ぎ左腕として計算しているようだ。中日の背番号13と言えば岩瀬仁紀だった。受け継いだ重圧は感じているが、それを力に変えたい。最大の武器は岩瀬と同じキレ味抜群のスライダー。「与えられたところで仕事ができれば」と橋本。開幕が待ち遠しい。(牧野正)

ヤクルト・長谷川宙輝 育成から勝利の方程式へ


長谷川宙輝投手・22歳/写真=小山真司


 高津臣吾監督が長谷川宙輝の勝ちパターン入りを示唆したのは、開幕を1週間前に控えた6月12日の楽天戦(神宮)後のことだ。9日の日本ハム戦(同)では本塁打を浴びていたが、この日は1回無失点。指揮官は、ソフトバンク育成から加入してきた左腕に期待を寄せる。「逃げ切れる投手をそろえたい。今日の長谷川は腕もよく振れていたし、スピードも出ていた。この継投でやっていきたい」。昨季28ホールドの梅野雄吾や、マクガフ、クローザーを任される石山泰稚と、“勝利の方程式”を形成する。150キロを超える直球に、球速差の大きいチェンジアップ、スライダーで緩急をつけた投球で、三振が奪えるのが強みだ。急成長を続ける新星から、目が離せない。(依田真衣子)

阪神・スアレス 剛速球復活でリリーバーへ


ロベルト・スアレス投手・29歳/写真=早浪章弘


 目を細めながら「スアちゃんすごい」と舌を巻いたのは矢野耀大監督だ。1イニングを3人。しかも真っすぐはほぼ150キロ台中盤で最速は158キロだった。6月4日の広島戦(甲子園)の8回からマウンドに上がり圧巻の投球。「手応えはあった」と本人も満足顔。昨季までソフトバンクに在籍。トミー・ジョン手術を受け、昨季は0勝4敗。阪神で再起を懸ける。そもそもこの手術を受けたあと、3年後からヒジが腕になじむと言われている。スアレスは、その3年目が今季なのだ。「もう中(中継ぎ)で行く」と矢野監督も明言。練習試合ではセットアッパー候補のエドワーズの調子が上がってこないだけに、スアレスが今季の8回を背負い、ブレークする可能性は十分だ。(椎屋博幸)

巨人・中島宏之 背水の覚悟で定位置奪取


中島宏之内野手・38歳/写真=山口高明


 野手の間を鋭く抜く打球を見た解説者はそろって口をそろえる。「全盛期を思い起こさせる確実な打撃だ」と。2019年は打率.148に終わり、大幅減俸の末に残留。背水の覚悟で臨む移籍2年目は、打撃フォームの改造に踏み切った。オフはアメリカ・ロサンゼルスで鍛え、始動をスムーズにすべくグリップの位置を下げて速球に差し込まれていた課題を克服。キャンプでは石井琢朗コーチに師事してこれを定着させた。結果、オープン戦では12球団トップタイの4本塁打を放って一塁のレギュラー候補に急浮上すると、個人調整期間が明けても好調をキープ。「なんとか貢献できるように」と復活を誓う男は、五番以降の打順で貴重な役割を担いそう。(坂本匠)

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