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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第11回「大洋でのカルチャーショック?」

 

カミソリシュートで一世を風靡した平松


ただ一人、怒ったのは


 前回は1回休んだそうですね。もしかして、この連載、人気がなくなってきましたか。

 確かに最近、少しつまらなくなったような気がしたんですよ。だったらもっと面白いネタをください? 面白い話はたくさんあります。じゃあ、例えば、どんな話がいいですか。乱闘話? そんな話はないなあ。僕のダンプは安全運転ですからね(笑)。

 前に話したホームでのブロックも、ずいぶん相手を転ばせてはいますけど、怒られたことはあまり記憶にない。たぶん、激しくぶつかるんじゃなく、合気道の空気投げみたいに、タイミングよくやっていたからだと思います。向こうは、何がなんだか分からないうちに転んでいたと思いますよ。大洋時代に、すぐ真っ赤になって怒るマニエル(ヤクルト)にしたこともあったけど、怒らなかったな、あいつも……。

 そうだ! 一人だけいました。怒った人。張本(張本勲)さんです。ただね、僕はあの人にブロックしたことはなかったと思います。若いときは知らんけど、巨人時代はそんな突っ込んでもこなかったしね。でも、僕が巨人の誰かをブロックで転がしたのに腹を立てたのか、ごく普通のホームでのプレーで、いきなりヒジ打ちをしてきたことがあるんですよ。さすがの僕も怒って「いい加減にしろ! 高い給料もらっているのに、大人げないことするな!」と怒鳴った。そしたら「何!」と向かって来そうになった。僕は防具もつけてますし、来るなら来いや、と思っていたんですが、マウンドにいた平松(平松政次)が「ダンプさん、相手にせんでいい・・・

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