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神は細部に宿る

今永昇太コラム 第7回 「左利き(利き手の考察)」

 

無観客ではありましたが、ファンのみなさんの熱い思いを感じながら、開幕戦のマウンドに立ちました。次は勝っている状況で中継ぎ陣にバトンを渡したいです


5回2失点で負け投手。悔しさ残った開幕戦


 残念ながら開幕戦はチームに白星をもたらすことができませんでした(6月19日、広島戦=横浜。5回93球2失点で負け投手)。練習試合で初回に失点していたこともあり、序盤から全力で抑えることを意識しました。2回にチャモさん(ホセ・ロペス)が先制のソロ本塁打。雨が降っていたこともありテンポを上げていきましたが、5回は淡白な投球となり逆転を許す結果となってしまいました。広島の先発、大瀬良(大瀬良大地)さんはぬかるんだマウンドでも安定したフォームで完投勝利。僕は体の上下のバランスを崩して投球数もかさみ、正直、力の差を見せつけられました。この結果を、目をそらすことなく受け止めて、次回の登板につなげるつもりです(26日の阪神戦で8回無失点、今季初勝利)。

 今回のコラムは利き手について触れてみたいと思います。野球人にはいろいろなタイプがいます。普段の生活が右利きで、右投右打の選手。イチローさんや松井秀喜さんのように右利きで、右投左打の選手も多いように思います。中には巨人の坂本(坂本勇人)さんのように左利きでありながら、野球は右投右打の選手もいます。僕は「左利き」の「左投左打」で、生活のほぼすべてが左です。僕の母は左利きでしたが、祖母に右利きに直されたと聞きました。矯正された自分の経験が嫌だったのか、母は僕を左利きのまま育ててくれました。

 唯一、僕が右なのは・・・

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球界きっての理論派サウスポー、DeNA・今永昇太が右脳で語る!

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