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新時代を翔ける男たち SUN RISE INTERVIEW

楽天・山崎幹史インタビュー がむしゃらに、確実に 「アウトになっちゃいけないし、間一髪でもセーフにならないといけない」

 

俊足という武器に知識が加わり盗塁の確実性は増した。今季の楽天に欠かせない存在となることは間違いないだろう。目指すのはもちろんレギュラーだが、今はまず、与えられたチャンスに全力を注ぐ。必ず勝利に必要な選手になってみせる。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM


開幕一軍の喜びと静かな開幕


 三木肇新監督が率いる楽天は、開幕から足を生かした攻撃で得点を演出している。その起爆剤の一人が山崎幹史だ。三木監督からの勧めで外野守備にも取り組むと出場機会が増加。オープン戦ではチームトップの8四球、そして2盗塁、打率・303と好調を維持した。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でプロ野球の開幕が延期。レギュラーが確立されていない立場にいる山崎幹は不安な気持ちでいっぱいだったという。

――良い状態でオープン戦を過ごしていただけに、開幕延期が決定した際にはモチベーションを維持することが難しかったのではないでしょうか。

山崎 本当に難しかったです。今シーズンはもうないんじゃないかとまで考えていましたから。それだけに開幕日が決まったときには焦りもありました。体の状態を元に戻すことができるのか、不安もありましたから。

――難しい状況の中、チームの活動休止期間にはどういったトレーニングをしていたのでしょうか。

山崎 体の使えていないところを使うトレーニングなどをコツコツとやっていく感じでしたね。技術というより、まずは体。ある程度、勝負できる体にならないとその先に技術はついてこないと思うので、体を整えることを重点的にやっていました。活動休止期間が明けてからもすぐに体の状態が戻るわけではありませんから、今も体を整えるトレーニングは続けています。

――オープン戦で勝ち取った信頼は揺るがず、開幕を初めて一軍で迎えることとなりました。

山崎 開幕一軍は目標にしていたので本当にうれしく思います。今はチームの役に立ちたい、それだけです。この先はしっかり結果を残し続けて、一軍にずっといられるようになっていきたいなと思いますね。

――無観客での開幕となりましたが、プレーに影響はありましたか。

山崎 やはり静かなので難しいところはあります。僕はまだ一軍での経験が少ないですけど、昨年出場したときはすごく楽しかった印象が強いんです。ですが今年はとても静かで・・・

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