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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「チャーリー・マニエルの『イエスサー』」

 

マニエル


 シーズン序盤を見る限り、少なくともセ・リーグは「野球」をやっていない。外野手はなぜ山なりのボールを内野手に返球するのか。矢のような球を投げればいいではないか。そこで必要性があれば内野手はカットするのであって、中継を前提にしたボールを返していたら外野手の肩が弱くなるのは当然だ。その中で、広島鈴木誠也は全力で返球する。その点は褒めてやっていい。ここ数年の実績も認めるべきものがある。ただし、勘違いしたような言動があれば首脳陣は遠慮せずに注意すべきだ。なぜか。プロの姿勢はすべてアマチュアがマネをするからだ。

 阪神は開幕カードで巨人に3タテを食らうなど序盤で不調が続いた。責任は矢野燿大監督にある。阪神には、どちらかというと悪い選手はいない。したがって矢野監督は、選手を怒るより、選手に暗示をかけて希望を持たせるためにコーチを怒鳴りつけるべきだ。ミスをした選手はどこかで負い目を感じているから、自分が失敗したのにコーチが怒られていると思うと、そこで物を考える、その想像力を喚起させることが大事なのだ。

 阪神に関してはもう一つ、昨年まで四番を張っていた大山悠輔をなぜ代打でしか使わないのか、と開幕当初は思っていた。外国人と競わせた上で使う腹かもしれない。だが、それは違う。外国人は、本質的に・・・

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