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高橋宏斗(中京大中京高)神宮王者、最速153キロ右腕

 

「夏の風物詩」が、今年も見られる。中止となった今年3月のセンバツ出場32校の「救済措置」として「2020年甲子園高校野球交流試合」が8月10日から甲子園で開催される。今夏は地方大会と全国(甲子園)大会も中止となった。特別な思いを胸に秘めて、32校があこがれの舞台に立つ。


 世代No.1。最速153キロ右腕・高橋宏斗は2020年の高校球界において、トップランナーを譲るつもりはない。

 昨秋は県大会、東海大会、明治神宮大会を制し、公式戦無傷の19連勝で「秋日本一」の座を手にした。昨年11月の時点での最速は148キロ。神宮大会2回戦で対戦した明徳義塾・馬淵史郎監督が「松坂大輔以上」と、平成の怪物を上回るストレートの球質であると認めた。甲子園歴代4位タイの51勝をマークしている名将のリップサービスではない。183cm84kgと恵まれた体格から、投じられる真っすぐは威力十分だ。

 年明けの時点で、同校グラウンドのブルペンで150キロの大台を突破。自身初の甲子園(センバツ)では、目標と語っていた「155キロ」も視界にとらえていたが、そのマウンドに立つことはできなかった。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた活動自粛期間を経て、6月の練習試合では153キロを計測。夏に向けコンディションは上がってきており、智弁学園との交流試合ではさらなる大ブレークの予感がする。

 ドラフト戦線においても、NPBスカウトによれば「上位指名確実」と言われていたが、当初からの方針である「大学進学」は変わらない。5歳上の兄・伶介さんは慶應義塾高、慶大でプレー。高橋も東京六大学でのプレーを夢見ており、甲子園経由で来春からは「神宮の星」を目指す。
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