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2020年甲子園高校野球交流試合展望

センバツ出場32校招待。甲子園で「集大成」の1試合

 

「夏の風物詩」が、今年も見られる。中止となった今年3月のセンバツ出場32校の「救済措置」として「2020年甲子園高校野球交流試合」が8月10日から甲子園で開催される。今夏は地方大会と全国(甲子園)大会も中止となった。特別な思いを胸に秘めて、32校があこがれの舞台に立つ。


 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、夏の甲子園大会が79年ぶりの中止。この全国大会に紐づいている49地区の地方大会も、中止となった。主催者の日本高野連が発表したのは5月20日。その後、全国47都道府県高野連では「地方大会」に代わる「独自大会」の開催を模索し、高校3年生のため、集大成の場を設けた。日本高野連が示した感染予防対策のガイドラインに沿って、各大会は進行している。

 そして、8月10日には甲子園に高校野球が戻ってくる。日本高野連は6月10日、今春のセンバツ大会に出場予定だった32校を甲子園に招待する「2020年甲子園高校野球交流試合」の開催を発表。計6日間、各校1試合の計16試合。7月8日には出場32 校の主将をオンラインでつないだ抽選会が行われ、対戦相手が決まった。

 万全の大会運営が講じられる。実行委員会には医療・法律事務所関係者も加わる。移動に際しても細心の注意を払い、北海道、東北地区を除く関東以西の出場校は公共交通機関を使用せず、地元の貸し切りバスで来阪。飛行機や新幹線を使う学校は、空港や駅からの移動は日本高野連がバスを手配。近隣校は日帰りで、遠方の学校でも滞在は最大で2泊3日。日程を前後半で分けたのは、各都道府県連盟が主催する独自大会との日程重複を配慮したためだ。

 7月中旬以降、全国の感染者数は増加傾向にある。招待校の野球部員ではない関係者・生徒から感染者が出たことからも、予断を許さない状況に変わりはない。大会関係者、出場チームの安心・安全を確保した上で無事に16試合が消化されることを祈るばかりだ。「夏の風物詩」は無観客試合で、甲子園名物である応援風景も見られない。スタンドは空席でも、グラウンドでの一球一打にかけた情熱は変わらない。メディアを通じ、甲子園から届く全力プレーが、全国民を勇気づけるメッセージとなるはずだ。


■2020年甲子園高校野球交流試合開催要項
・主催 日本高等学校野球連盟
・後援 朝日新聞社、毎日新聞社
・特別協力 阪神甲子園球場
・日程 8月10〜12、15〜17日(予備日は13、14、18、19日)
・試合方法 2020年度公認野球規則、アマチュア野球内規と高校野球特別規則を適用する。9回同点の場合は10回よりタイブレーク制を採用
・観客 無観客を原則とするが、学校関係者等は次のとおり
(1)野球部員、部員・指導者の保護者・家族は部員・指導者1名につき5名以内、教職員のみ
(2)都道府県連盟役員は当該試合および担当地区の試合のみ5名以内
(3)NPB スカウトは1球団2名以内、大学・社会人・独立リーグ関係者は1球団1名以内
・選手登録 20人
・招待校 全32校。当初参加予定の招待校が参加できない場合、各校の試合日の3日前までは補欠校を候補順で招待する。各校の試合日の2日前以降は実行委員会で決定する

■日程&組み合わせ
・8月10日(月・祝)
開会式(第1試合に出場する2校。選手宣誓は両校主将)
(1)大分商[大分]vs 花咲徳栄[埼玉]
(2)明徳義塾[高知]vs 鳥取城北[鳥取]

・8月11日(火)
(1)天理[奈良]vs 広島新庄[広島]
(2)創成館[長崎]vs 平田[島根]
(3)明豊[大分]vs 県岐阜商[岐阜]

・8月12日(水)
(1)智弁学園[奈良]vs 中京大中京[愛知]
(2)鹿児島城西[鹿児島]vs 加藤学園[静岡]

・8月15日(土)
(1)履正社[大阪]vs 星稜[石川]
(2)磐城[福島]vs 国士舘[東京]
(3)仙台育英[宮城]vs 倉敷商[岡山]

・8月16日(日)
(1)明石商[兵庫]vs 桐生第一[群馬]
(2)帯広農[北海道]vs 健大高崎[群馬]
(3)鶴岡東[山形]vs日本航空石川[石川]

・8月17日(月)
(1)大阪桐蔭[大阪]vs 東海大相模[神奈川]
(2)智弁和歌山[和歌山]vs 尽誠学園[香川]
(3)白樺学園[北海道]vs 山梨学院[山梨]

【注】※開会式は9時30分開始、※頭字校が一塁ベンチ、※第1試合=10時、第2試合=12時40分、第3試合=15時20分予定

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