走らなきゃ刺せない!
8月27日の
巨人─
ヤクルト戦(東京ドーム)で、「ライトゴロ」がありましたよね。映像で見ましたが、巨人の松原(
松原聖弥)君は、かなり前で守っていました。打者が投手の
高梨裕稔君だったんで、そこまで必死には走らないと思い、最初から狙っていたんでしょうね。
ただ、捕ってから、そこまでスムーズに投げたわけではなかったと思います。正直、「あれで、こんな楽々アウトなんだ!」とびっくりしました。いわゆる意表を突いたプレーと言っていいと思います。
実は、僕も現役時代、「ライトゴロ」は何度かやっています。『プロ野球ニュース』だったか、特番の『珍プレー好プレー』だったか忘れましたが、テレビの番組でも流されたことがあって、確か、みのもんたさんが面白おかしくナレーションをつけていたような気がします。
今回は、そのことを少し話してみましょうか。
プロ入り前、それこそ高校時代から外野守備が好きだったという話は、前にしたと思います。特に好きだったのが、補殺なんですよ。肩に自信があったのもありますが、走者をアウトにするのが気持ちよかった。お客さんも沸きますし、相手が悔しそうな顔をするでしょ。僕自身も「ほら、みろ!」と気持ちいい(笑)。正直、ホームランを打つよりも、一人の走者を刺したときのほうが気持ちよかったですね。
もちろん、最初から狙いまくったわけじゃないですよ。そこまで行くには積み重ねがあります。きちんとした捕球もそうだし、状況判断も必要。単に肩が強いと言っても、そういったベースになる部分が必要だし、チームからも信頼してもらわなきゃいけない。いきなり補殺ばかり狙ったら「あいつバカか」と言われるだけだしね(笑)。
ただ、何度か刺すと、・・・
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