自慢の中継ぎ陣に故障者や調整不足の投手が相次ぎ、人生初のリリーバーとして抜てきされ、一軍に昇格となった。プロ3年目の右腕が勢いに乗り、結果を出すことができた。だが、ここからが勝負と常に前を向いている。 取材・構成=椎屋博幸 写真=早浪章弘、毛受亮介、石井愛子、BBM 勝ちパターンの中で登板機会を与えられているだけに、まずはしっかりと抑え首脳陣の信用を得ていく
勇気を持って投げ込む
プロ入り後2年間の一軍の成績は、4試合登板で防御率6.75も、昨季は二軍の公式戦で最優秀防御率のタイトルを獲得。着実に実力もつけてきた。そして今季は、中継ぎとして抜てきされ、ピンチの場面なども気迫の投球で、チームを救う投球を見せている。 ――中継ぎとして一軍に帯同して約2カ月が過ぎました。初めての経験で疲れなどはないでしょうか。
馬場 疲れはないです。一軍ではどの状況で投げるか分かっていませんので、1日1日気持ちを入れて球場に入るようにしています。
――8月に入ってからは、登板間隔が空くなど、なかなか決まった状況での登板がありません。
馬場 5〜7日間と登板が空くことがあるのですが、その中でピリッとしない投球が続いていますので、今はとにかく一人ひとりの打者に気持ちを込めて投げていくことを大切にしています。
――毎日毎日、気持ちを入れていると気疲れをしてしまうのでは、と思ってしまいます。
馬場 でもそれを続けながら集中して、毎試合臨んでいくことが大事だと思うので、疲れているなどとは言ってられないですね。
――先日、7日ぶりの登板(8月26日の
中日戦=甲子園)では、気合を入れていい投球もあったと思います。
馬場 1点を取られてしまったのは反省です。打たれる前に四球を出したのは、単純に制球が定まらなかったということで、自分の中で割り切れたのですが…
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