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秋山思考 The Thinking!

秋山翔吾コラム 「メジャーでのバッティングの変化」

 

9月に入り、バッティングの状態は上がっている


本能的に体が前に出されてしまうことへの対応


 早くも公式戦の終わりが近付いてきましたが、ここにきて自分の中でバッティングの感覚が変わってきました。前回のコラムで書いたとおり、開幕からメジャー・リーグの投手が高めに投じる強いストレートにどう対応し、アプローチすべきか考えていました。もちろん、世界最高峰の舞台で簡単に成功できるなんて思っていなかったですし、何とか悪い状況にアプローチしようと小さな変化を重ねましたが、なかなかうまくいきませんでした。このままではまったく結果を残せずに終わってしまう。打撃コーチにも相談した中で、こうなったら何かを捨てて思い切って変化しないといけないだろうという結論に達しました。

 それは僕にとって革命的な大きな変化──。足の上げ方と始動のタイミングを変えたんです。僕のバッティングの原点はしっかり足を上げて間(ま)を取るというスタイル。メジャー流でいうと“レッグキック打法”です。特に僕は足を上げている時間が長いほうでした。足を上げて軸足に体重を乗せ、その力を下半身から上半身、バットへと連動させていきます。そのために頭を動かさずに、そのまま足を下ろし、軸回転でボールをとらえていく。しかし、メジャーではそこが崩されてしまいました。

 メジャーの投手と対戦を繰り返すうちに、前述の強いストレートに対するためにはスイングに体ごとぶつかっていかないと打ち返せないと本能的に思ってしまったのでしょう。体が前に動くようになっていました。練習では「それではいけない」と分かっているんですが、・・・

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