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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第19回「箱根で誓った優勝?」

 

ロッテの強さの秘密は「単純な野球をしているから」と平野氏


たまには解説者として


 今、家具づくりに凝っちゃって、時々、自分の本業が何か分からなくなっていたんですが(笑)、少しずつ球場での解説の仕事も増えてきたので、たまには今の球界についての話から始めましょうか。

 一番思うのは、お客さんの数です。もうすぐ条件が緩和されるそうですけど、無観客から始まり、今は上限5000人が続いています。昨年まで2万人、3万人が入っていたことを考えれば、選手も寂しいでしょうね。ただ、僕が球場に解説に行った試合は5000人どころか、3000人台も多かった。いろいろな理由があると思います。新型コロナへの感染の恐怖や、周りの目を気にすることもあるでしょう。ただ、僕の勝手な思いかもしれませんが、本当にゲームを見たい方なら、そんなことを気にせず、球場に来てくれるんじゃないですかね。

 選手が一生懸命やっているのは分かります。けど、今までのお客さんの多くが、球場の遊園地的な魅力を楽しんでいた、と言うんですかね。試合以外の飲食や、観戦にしても、ただ見るだけじゃなく、仲間たちと大きな声を出して、発散するのを楽しみにしていた方がたくさんいたということでしょう。否定するわけじゃないですよ。それもまた、野球観戦の大きな楽しみだと思うし、球団の営業努力の成果です。ただ、感染が終息し、以前のようにお客さんが来てくれるようになったとしても、「ああ、よかった」だけじゃなく、考えなければいけないことが多いのかなとも思います。

 う〜ん、ちょっとマジメな話過ぎたかな(笑)。でも、球界のみんなが感じていることだと思いますよ。

 ペナントレースは、セ・リーグは巨人が独走状態ですが、・・・

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