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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第25回「優勝に縁のない男……」

 

選手兼任監督初年度で優勝争いをした1970年の村山


別に隠れてはいない?


 巨人が走ってセ・リーグはつまんなくなってきましたしね。え、タイガースに勝ってほしかったか? いや、別に。じゃあ、ベイスターズ?いや、それも別にです。僕は変わっとるかもしれないけど、野球を見ると、ゲームに入っちゃうんですよ。「いいカーブだ」「ああ、いいプレーだな」って、ただそれだけになる。もちろん、最初にお世話になったから心情的にはタイガースに頑張ってほしいというのはありますよ。でも、「タイガース、絶対勝て!」なんて思いながら試合を見たことは一度もないです。隠れキリシタンみたいなもん? それは少し例えが違うでしょ、別に隠れてはいませんしね(笑)。

 隠れると言えば、昔はサイン盗みも派手にやってましたね。なにせ望遠鏡ですからね。どの球場とは言わんけど、センターの、ある位置に必ず3人が並んで座っているところがあった。そのチームは、試合が始まってしばらくすると、内角を狙うとバッターがガッと体を開いて打つし、外は思い切って踏み込んでくる。それで試合の点差が開くと、3人がすっと消えるんです(笑)。

 内角と言えば・・・

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