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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 特別編「外野手から見た二遊間」

 

二遊間と言えば思いつくのが高木氏だという


宇野は守備がうまかった!


 もう40年以上前ですが、今もはっきり覚えている光景があります。

 一人のセカンドの動きです。僕がまだファームにいたとき、広島市民球場で一軍と二軍の試合がありました。広島対中日の親子ゲームですね。

 試合を終えた僕ら二軍が一軍の試合を見学していたら、カープの選手の打球がレフト線に飛んだ。スタンドからなので野手全体が見えますが、ドラゴンズナインが一斉にレフト方向に動きました。このとき、突然、左中間にカットマンで現れたのが、セカンドの高木守道さんです。めちゃくちゃ速かった。あっと言う間です。セオリーではショートがカットでしょう。かなり深い位置まで来ていたんで、打球が飛んだ瞬間にダッシュしなきゃ間に合わないはずです。パッと臨機応変に動ける機敏さ、発想の柔軟さにびっくりしました。

 ゲームは生き物です。基本だけじゃなく、ケースによる動きができる選手は素晴らしいと思います。守道さんは、それができる人でした。僕が一軍に上がったときは、もうやめられていたんで(80年引退)、一緒にやることはなかったですが・・・

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