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去りゆく男たち2020

広島・石原慶幸 苦しい時代を支え、25年ぶりの優勝につなげた名捕手

 

シーズンも最終盤を迎え、今季限りでの現役引退を表明する選手が現れている。今週は、引退会見を行った2人を紹介しよう。

笑顔を交えながらの引退会見。現在は左足を痛めて調整中だが、「(引退試合までに)全力で走れるようにリハビリして頑張ります」と語った


「振り返ると、すごく幸せな時間でした」。そんな言葉で、広島の球団最多出場捕手は現役生活を振り返った。今季限りでの引退を決めた石原慶幸が、10月16日、引退会見を行った。

 カープひと筋19年。入団2年目からレギュラーとなると、15年近く主戦捕手として広島のホームベースを守り続けた。「サイン交換の指先ひとつで、こちらに安心感を与えてくれるキャッチャーだった」。広島OBの黒田博樹氏のコメントに、“捕手・石原慶”が凝縮されている。その安定したキャッチングと、キャリアを重ねて磨いたリードは、投手陣から絶大な信頼を得た。中でもK・ジョンソンとは名バッテリーで、多くの勝利を稼いだ。

 石原慶がレギュラーとなったのは、広島にとってはBクラスが続く苦しい時代。その間も懸命にチームを支え続けた。上昇へのきっかけがあったのは・・・

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