週刊ベースボールONLINE

秋山思考 The Thinking!

秋山翔吾コラム 「メジャー1年目を終えて」

 

コロナ禍のシーズン、試行錯誤を重ねながら戦い抜いた秋山


“他者評価”で生きるのがプロの世界


 メジャー1年目のシーズンが終わりました。レッズは地区シリーズ進出決定戦(ワイルドカード・シリーズ)でブレーブスに敗れましたが、7年ぶりにプレーオフ進出。その結果だけで判断すれば僕を左投手のときに外す起用法が正解ということになります。月間成績でも7、8月に比べて9月に数字を伸ばしていますが、対戦したのはほぼ右投手。左投手に対する信頼感を首脳陣に与えられなかった僕自身が悪いのですが、期待を裏切ってしまったという思いは強い。プレーオフ敗退後、デビッド・ベル監督と言葉を交わした際、「来年は左投手に強くなるし、ホームランも打ちます」と口にしました。もちろん出塁率を高めることが生き残る道ですが、今年0本だったホームランに関しては1、2本でも記録しておいて、”打てる”ということを見せておいたほうがいい。それだけで首脳陣も、相手投手も見方が変わってくるでしょうから。とにかく、ベル監督にそう“宣言”したからには結果で示せるように今後、取り組んでいかなければいけません。

 実はシーズン中、チームメートに「左投手でも試合に出たかったら監督に言いに行け」と何度も言われました。外国文化は自己主張が当たり前で、信念の強い選手が多い。ただ、日本人の奥ゆかしさというわけではないですが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング