プロの世界へ飛び込み、今後、厳しい生存競争を勝ち抜くには、首脳陣の評価を得る必要がある。その出発点として、NPBスカウトの心をつかんだ高い技術。努力を重ね、積み上げた6人の個性を深掘りしていく。 取材・文・写真=豊島若菜 コロナ禍でも自らSNSで発信し続けるなど、野球への思いは人一倍。いつも明るく、ファンのハートをつかむ選手になるのも、時間の問題と言える
今川優馬が所属するJFE東日本は、昨夏の都市対抗を「超攻撃的野球」で初優勝を遂げた。入社1年目の今川は二番打者として、新人賞に当たる若獅子賞を受賞。年間の公式戦で4本塁打22打点、打率.330という好成績を残し、外野手部門の社会人ベストナインにも輝いた。笑顔がトレードマークのスラッガーだ。
飛躍の2年目。プロ入りへの勝負と位置付けていた2020年だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、社会人の公式戦は相次いで中止。全国大会で唯一、残された都市対抗も、JFE東日本は前年優勝のため推薦出場。つまり、予選免除により、公式戦を1試合も経験しないまま、ドラフトを迎えた。オープン戦でしかアピールできず、モチベーションとしても難しい1年だった。しかし・・・
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