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2020ドラフト指名選手クローズアップ 球界を席巻する妙技

広島6位・矢野雅哉(亜大・内野手) 守備力 球場を沸かせる超強肩遊撃手

 

プロの世界へ飛び込み、今後、厳しい生存競争を勝ち抜くには、首脳陣の評価を得る必要がある。その出発点として、NPBスカウトの心をつかんだ高い技術。努力を重ね、積み上げた6人の個性を深掘りしていく。
取材・文=矢崎良一 写真=橋田ダワー

広島の本拠地は内野天然芝と土のマツダスタジアム。鉄壁のディフェンス力がカープのピンチを救うはずだ


 その「超」の付く強肩は、数字の面でも実証されている。

 育英高2年冬、用具メーカーによる測定で、約2000人の中で全国1位となる遠投128メートルを記録した。大学のグラウンドでは、バックネット前から投げて120メートル以上向こうのバックスクリーンに軽々とボールをぶつけ、「自分より(肩の)強い人は見たことがない」と胸を張る。

 この強肩があるから、「とにかく(ゴロを)捕ってしまえば一塁でアウトにできる」という意識が土台にある。だからこそ、常に「捕る」ということにこだわって練習してきた。

 高校時代の恩師・安田聖寛監督からは・・・

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