プロの世界へ飛び込み、今後、厳しい生存競争を勝ち抜くには、首脳陣の評価を得る必要がある。その出発点として、NPBスカウトの心をつかんだ高い技術。努力を重ね、積み上げた6人の個性を深掘りしていく。 取材・文=萩原孝弘 獨協大からは初のプロ野球選手。持ち味である俊足を前面に出していく[写真=獨協大学]
「私自身、まったく注目されていなかったのに、候補合宿をキッカケに注目されることになって、卒業後の進路が大きく変わりました」
ヤクルトにドラフト5位指名された際、
並木秀尊はこう振り返った。
「両親ともに教員をやっているので、小さいころから教員になるのが夢だった」との理由で獨協大へ進学。文武両道の学生生活を送っていた並木の転機は、昨年11月末に行われた大学日本代表の選考合宿(坊っちゃんスタジアム)。快足で鳴らす中大・
五十幡亮汰(
日本ハム2位)を抑え、50メートル走で手動計測ながら5秒32と驚がくのタイムを記録すると、バットでも早大・
早川隆久(
楽天1位)、慶大・
木澤尚文(ヤクルト1位)らからヒットを放つ。獨協大は首都大学二部リーグ。全国的に無名だった並木は一躍、脚光を浴び、また、自分自身にも変化をもたらした。
獨協大・亀田晃広監督は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン