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The GOAL season.3 菅野智之が求める究極の姿

菅野智之コラム「プロ8年間の、僕の野球人生の集大成それくらいの覚悟と準備で臨みたい」

 

新人年の2013年に、楽天との日本シリーズに初出場。第2戦、第6戦に先発し、第6戦では田中将大に投げ勝った


 10月30日に2年連続の優勝を決めることができました。2013年の入団ですから、これで4度目の優勝ということになります。昨季は腰のケガなどもあり、思うようなパフォーマンスを発揮できない中での5年ぶりのV奪回で、正直、喜べない自分がいましたが、今季はしっかり1年間戦ってのタイトルですから、すごく達成感がありますし、素直にうれしいという感情がわいてきました。ただ、新型コロナウイルスの影響で、例年のような祝勝会はなし。こればかりは仕方がなく、ドームの選手サロンでみんなビールを飲んだりしていましたけど、僕は翌日のデーゲームで登板を控えていましたので雰囲気だけ味わいました。

 今だから話せますが、チームが優勝に向けて独走態勢に入ったときに、「1度、先発ローテーションを飛ばそうか?」とコーチから提案があったんです。もちろん、故障などではなく、リフレッシュのために。ありがたいお話でしたが、昨年のけじめをつける意味でも、優勝が決まるまではしっかりと投げ抜きたいと決めていましたので、抹消だけはしないでほしいとお願いしました。優勝翌日の登板も、もしその試合で負けていたら優勝が懸かった試合になっていた可能性もありましたので、そこまではしっかりと役割を全うしようということで、準備を進めていきました。

 10月31日のヤクルト戦(東京ドーム)で14勝目を挙げ、翌日からの登録抹消は、日本シリーズを見据えたコンディション調整のためです。一度、気持ちの面でもリセットしたので、疲れがドッと出てきましたが、ありがたいことにたくさん時間をもらえていますので、コンディション的にはすごく良い方向に向かっていると思います。と同時に、日本シリーズではベストなパフォーマンスを出さないといけないな、という責任も感じているところです。

 さて今回は次のターゲットでもある『日本シリーズ』をテーマにお話をしていきたいと思います。小さいころから毎年、日本シリーズは何かしらの形で見てきましたので、いろいろな名勝負が思い浮かびますが、真っ先に頭に浮かぶのが・・・

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