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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第25回「好きなものこそ上手なれ」

 

外野守備はミスしたら得点につながる。クセでもあったが、余裕があるときは右手も添えてキャッチした


守備にこだわる外野手が好き


 この間、家を掃除して、中日時代の僕の守備をまとめた映像が入ったビデオを見つけたんですよ。自分で編集? いや、そこまでナルシストじゃない(笑)。プロ野球ニュースか何かで特集したものを録画していたんでしょう。いつ録ったか、どんな内容なのかもまったく覚えていなかったけどね。

 ただ……見てみたら、俺、結構、すごいね(笑)。特に補殺。当時はセンターだったから、そこからホームに投げての補殺だったんですが、動きが素早いし、ダイレクトでも送球がぶれない。捕手の中尾(中尾孝義)が両足で踏ん張って捕れる範囲内に投げていました。いい場面を集めたものなんで当然と言えば当然なんですが、僕の記憶の中でも、とんでもない悪送球をした覚えはありません。

 中尾がまたうまいんですよ。捕ってからタッチまでが流れるようでした。前も話しましたが、僕のドラゴンズ時代の補殺は中尾と、あとはショートでカットマンに入った勝(宇野勝)のおかげもある。随分、助けてもらったと思っています。

 今は、足が速くて、飛び込んだり、フェンスに激突しながらすごいキャッチをする選手はいるけど、・・・

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