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【2年連続24回目】JFE東日本「超攻撃野球」を貫く前年覇者の意地

 

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、春先から公式戦中止が相次いだ。前回大会Vチームは予選免除。公式戦を1試合も経験しないまま、本戦に挑む。実戦勘が心配されるが、カバーする練習をしてきた。
取材・文=中里浩章 写真=大賀章好


 昨年の南関東二次予選を取材したとき、大会関係者が口々に言っていた。

「今年のJFE東日本は強い」

 その勢いは、確かに本物だった。本大会では会社を挙げた大応援団の後押しも受け、すべて強敵相手に接戦となった5試合を粘り強く勝ち切って優勝。出場は3年ぶり、第1代表の獲得は実に18年ぶりのチームとは到底思えないほどの躍進ぶりだった。

 では、いったい何がチームをそこまで変えたのか。最も大きかったのは落合成紀監督(東海大)の存在だ。

「選手って、監督の姿を映し出す鏡のようなものだなと思いましたね」

 指揮官はそう言って、しみじみと昨年までの過程を振り返る。

 コーチから監督に就任したのは2017年8月1日。指揮を執るのは初めてだったため、過去に触れ合った指導者の見よう見まねからスタートした。豊富な練習量を課しながら激しい競争意識を促し、一見すると「良いチーム」の雰囲気も漂った。しかし・・・

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