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昭和ドロップ

オヤジたちの深堀りTALK 昭和ドロップ 第6回「坂本勇人2000安打と日本シリーズ」

 

息の合ったゴルフ仲間、いや野球評論家3人の座談会企画『昭和ドロップ!』。今回は昭和じゃなくて、旬の話題について聞いてみた。後半の日本シリーズ編は一部先出ししてます。(今回の取材はシリーズ開幕前の11月9日でした。ご了承を)。
構成=井口英規

2000安打を達成した巨人坂本勇人


「スクールウォーズ」か?


──今回は昭和ネタではなく、達成ホヤホヤの記録、2000安打を打った坂本選手についてからいきましょう(11月8日ヤクルト戦、東京ドーム。今回の取材は翌9日だった)。

定岡 坂本と言えば、シノでしょ。

川口 勇人は、いくつでしたっけ。

篠塚 31歳かな。

定岡 史上二番目の若さでの達成らしいよ。張本(張本勲)さん(東映ほか)より早いんだ。喝!

川口 何ですか、突然(笑)。

定岡 いや、張本さんの名前を出したら言いたくなって(笑)。でも、シノ、最初からすごかったの。

篠塚 そうですね。ただ、高校出だし最初は線が細かった。緊張してたのか、おとなしかったですしね。

定岡 でもさ、茶髪だし、鼻ピアスだったんでしょ!

川口 鼻ピアスですか!

篠塚 それは高校生のときね。

──一時、やさぐれていたみたいですね(笑)。

川口 でも、そういう人のほうが成功するんだよね。

定岡 俺らはマジメだったからダメだったんだよな(笑)。

川口 高校時代、タバコ吸いながらパチンコしてませんでしたか(笑)。

定岡 するわけないだろ!

川口 僕はパチンコはしてないですけど、タバコは吸ってたな。うちの学校は、授業中吸ってるやつがいたくらいですから(笑)。

──いきなり脱線して『スクールウォーズ』が入ってます(笑)。

川口 ゴメン、ちょっと昭和の匂いを入れようと思って(笑)。で、シノさん、どうだったんですか、入ってきたときの打撃センスは。

篠塚 よかったよ。あと、我慢して使ったのもよかった。2年目からスタメンだったけど、打率は.257でしょ。ふつうはフルには使わない。

定岡 運があったね。辰徳(原辰徳)が新人のときがまさにそうだったけど(81年、中畑清のケガでサードに)、彼も二岡(二岡智宏)のケガでショートに入ったわけでしょ。トップに行く選手にはそういう運があるんだ。

川口 しかも、その後、二岡にはいろいろありましたしね(笑)。

──やめておきましょうか。ポルシェの「週刊文●」じゃないんで(笑)。

川口 でも、負担の多いショートで2000安打はすごいよね。

定岡 シノ、入ったときから内角打ちはすごかったの。あのヒジを抜くような打ち方は独特だよね。

篠塚 高校時代からリストターンを使った打撃をやってなかったんでしょうね。ただ、ヒジを抜いて打つというのはバッティングの技術としてはあまり使いたくない表現なんですよ。ヒジを抜くからインサイドをうまく打てたというより、それがもともとの彼の特徴になっていて、それを使って打てていた、というかな。そのクセによって外の球が打ちづらかったことも事実だと思いますしね。

川口 直そうとしたことは。

篠塚 僕は2年目から打撃を見たんだけど、クセになっている動きを直すのは難しいし、結果が出始めていたから逆効果になるかもしれないと思った。当時は体が大きいのもあって、引っ張って大きいのを打ちたいというのがあった。気にしたのは、そっちかな。

川口 一番の特徴は。

篠塚 いいとも悪いとも言えるのが、右のリストの使い方。強くてうまいけど、逆に使い過ぎることもある。

定岡 もともと左利きでしょ。左手の強さが関係したりするのかな。

篠塚 プロ入り後は、左右の力は同じくらいだったと思います。むしろ、これは右利きの特徴ですが、右手でリードしちゃうんですよ。力が入ってしまう。ただ、見ていて、それもそれでいいとしていました。結果が出ているときに変えるのはよくないですしね。それで2011年かな。僕はもうコーチを辞めていたんですが、彼がキャンプから反対方向に飛ばすのをやっていた。それまでは逆方向はそう意識はなかったと思います。それで「どうだ」と聞いたとき「全然、ダメです。飛ばないです」と言っていたんですよ。

川口 僕はシノさんと入れ違いで11年からコーチでしたが、まったく右には飛ばなかったですね。しかも飛ばないと言われた統一球元年でしたから。

篠塚 だからそのとき「流そうじゃなく、お前の得意な打ち方で右に飛ばしたらどうだ」と言った。たぶん考え過ぎていたのもあったと思う。彼の持ち味が右のリストが強い打ち方なのに、流すという意識が強くて、手首の返しを抑え過ぎていた。そうすると・・・

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