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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「私が監督なら、いまでも森を使う」

 

1982年西武時代の森バッテリーコーチ[左]と筆者


 DeNAの新監督に三浦大輔監督が就任した。誰が監督になっても、ろくに勉強をせずに選手任せにしてしまうのは間違いだ。「俺の言うことを聞いて、やるべきことをやれ。そうすれば優勝する」と言えるだけの信念が必要である。また、優勝するには、それだけの順序があるということも頭に入れておくべきだ。

 近々組閣も明らかになるだろうが、問題は誰をヘッドコーチに置くかだ。これでチームの命運が大きく左右される。

 監督が投手出身なら野手出身、野手出身なら投手出身のヘッドコーチを置くのが鉄則だ。たとえば投手上がりの人間はどちらかというと偏屈である。監督の考えをよく理解して、フォローしてやるコーチが必要なのだ。これでバランスが取れる。 私のヤクルト、西武監督時代には森昌彦(現・祇晶)を右腕として起用した。森というのは、どういう男だったのか。

 正直に言うと、選手からの受けはよくなかった。西武時代には選手会長の永射保が選手の総意として森への不満を私のところに直接、伝えにきた。森は、教えられないという欠点があった。選手を手取り足取り教えていたのは、むしろ監督の私のほう。こうしろああしろと言うと選手が反発するため・・・

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