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あの日、あの時 Memories of 1985

ダンカン(タレント) 自分では記憶がないのに服が涙でびしょ濡れに

 

1985年は、阪神にとっては2リーグ分立後、ただ一度の日本一となった年。リーグ優勝から日本一と、当時のフィーバーぶりはすさまじかった。熱狂的な阪神ファンで知られるタレントのダンカン氏にとっても、リーグ優勝を決めた10月16日の記憶は、今なお鮮やかだという。

優勝決定! バッテリーに一番早く駆け寄ったのは川藤[背番号4]だった。ダンカン氏はネット裏に潜り込んで、この瞬間を見た


 あの年の10月16日の神宮球場でのことは、強烈に覚えています。何しろ、ファンになって初めての優勝ですから。僕は昭和34年(1959年)生まれで、その前の優勝は記憶にないですからね。

 その日は、当時河田町(新宿区)にあったフジテレビで、たけし(北野たけし)さん以下「たけし軍団」で、タップダンスの練習がありました。当時はコンサートのために、週に1回ぐらい、先生に来ていただいて練習していたんですね。で、6時過ぎごろから、カッチャカッチャ、カッチャカッチャと、決してうまくはないけど、ステップで音を立てながら、皆で合わせようと練習していたんです。

 1時間ぐらい過ぎたころでしょうか、たけしさんが「ダンカン、お前、全然合ってない。ダメだ。外れろ」って。「すいません!」って言ったら、「お前、すぐそこ(神宮球場)で、きょう阪神が優勝を決めるんだろ?そればっかり頭にあるんだろ?」って。「いや、まあ……」って言ったら・・・

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