来る日も来る日もマウンドに立ち、ひたすら投げ続けた。MVPは捕手の山倉和博が手にしたが、1987年巨人のリーグ優勝には、この右のサイドハンドの力は絶対に欠かせなかった。 取材・構成=井口英規 いつも淡々と投げ、勝利の瞬間もあまり表情は変わらなかった[左は山倉和博]
「一人一殺」の覚悟
──前年の1986年は
広島と競って、勝ち星で上回りながらもV逸でした。悔しかったでしょうね。
鹿取 もちろん! あれだけやって最後の最後だからね。たぶん、われわれ選手より首脳陣が悔しかったと思うよ。その中で負けた試合を分析し、1点でも余計に点を取るより、1点でも点を取られないようにするにはどうしたらいいかと考えたんじゃないかな。そこで翌年は、僕らの出番となったわけだね(笑)。
──鹿取さんと
角三男さん、
サンチェの3人のリレーは86年からですね。
鹿取 ただ、3人はそろったが・・・
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