未来のスター候補たち表彰してきた小社選定の「ビッグホープ賞」。40回目となった2020年シーズンはイースタン、ウエスタンから若きサウスポー2人が受賞。イースタンから選出された日本ハムの北浦竜次は、ファームで抜群の安定感で最優秀防御率のタイトルを獲得。4年目となる21年シーズンは、一軍での勝利が期待される。 取材・構成=滝川和臣 写真=BBM 【2020年の投球成績】 一軍=3試合登板0勝1敗0H0S、防御率16.20 二軍=11試合登板4勝2敗0S、防御率1.74 1/3回KOの経験を糧に
一軍で勝ち星を重ねるためには、足りない部分も多いが、150キロを超える先発左腕は球界ではそれほど多くない。北浦竜次が日本ハム投手陣の将来を担うポンテンシャルを秘めることは間違いないだろう。今は成功も、失敗もすべてを吸収して階段を上っていく。 ──プロ入り3年目が終了しました。2019年にはプロ入り初勝利も経験しましたが、ここまでの歩みを振り返ると。
北浦 とても充実した3年間でしたが、やらなければならない課題もたくさんあります。力の差もすごく感じました。
──昨年、唯一の一軍先発は8月14日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)でしたが、1/3回を6安打5失点KOという結果に終わりました。
北浦 先発でもらった仕事に対して、試合をつくれずに1イニングも投げ切ることができなかった。試合への準備はしっかりできていましたが、一軍のマウンドに立つと緊張感というか、プレッシャーも感じてしまい、ああいう形になってしまいました。
──救援ながら、プロ初勝利も経験しているのに緊張してしまう。
北浦 一軍のマウンドは勝手が違います。毎試合、毎試合、同じ雰囲気ではないですし、ロッテ戦はどこに投げても打たれてしまうような感覚がありました。
──初回KOを自分の中でどう消化していますか。
北浦 調子自体はそれほど悪くなかったんです。でも打たれたのは・・・
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