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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第29回「もっとバレンタインとは話したかった!」

 

95年ロッテ監督1期目のバレンタイン


メジャーは別の世界?


 連載が1週空いたようですが、前回はロッテ時代の2年目、1994年オフから選手兼任コーチとなった話をしました。

 95年は、バレンタインが監督になった年でもあります。それまでにも広島のルーツ監督や中日ならウォーリー与那嶺(与那嶺要)さんもいましたが、僕にとっては、初めての外国人監督です。メジャーでも監督をしていた人なんで、就任の話を聞いたときは、どんな野球をするのかなって、すごく興味がありました。

 あの年は、近鉄にいた野茂英雄がドタバタ騒ぎの末にメジャー(ドジャース)に行った年ではありましたけど、基本的には、まったく別の世界でしたね。自分がメジャーで通用する、しないという段階の前の前、意識すらしていませんでした。これは僕だけじゃなく、当時の日本の選手は大体、そうだったと思いますよ。野茂が活躍したことで少しずつ近くはなったけど、僕はもう引退間際のロートルでしたしね(苦笑)。

 ただ、ナゴヤ球場での日米野球に出たことがありますが、そんなにすごいと思ったわけじゃない。もちろん体格、パワーはケタ違いだけど、雑な感じもあって、「大したことないな。外野守備なら俺のほうがうまい」くらいでした(笑)。まあ、オフの親善試合だし、向こうがどのくらい本気を出していたかは分かりませんけどね。

 ロッテのGMに廣岡達朗さん(元西武監督ほか)が就いた年でもありましたが・・・

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