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12球団2020年シーズン回顧

広島・投手陣が救援、先発とも崩れ5年ぶりの負け越しで5位/12球団2020年シーズン回顧

 

投手出身の佐々岡真司新監督を迎えたが、クローザーがなかなか固められず、戦列離脱者も続出。投手が崩れてチームは沈んだ

スコット、菊池保則一岡竜司(写真右端)ら、抑えに指名した投手が次々炎上した


クローザーの選定で迷走


 チーム53年ぶりの投手出身監督である佐々岡真司監督を迎えて臨んだシーズンだったが、前半戦はクローザーが固まらず、後半戦は先発陣に戦列離脱が相次ぐなど、投手陣がうまく機能しないという皮肉な結果で、5年ぶりのシーズン負け越し。5位に沈んだ。

 開幕連勝の後の第3戦、プロ初登板のルーキー・森下暢仁が勝利投手の権利を得て交代したが、新守護神のスコットが一死も取れずに逆転サヨナラ負け。この敗戦がその後の苦しい戦いを暗示していた。

 シーズン前半は、打線のほうは四番・鈴木誠也が7月まで打率.341、9本塁打、さらにプロ11年目の堂林翔太が覚醒、8月2日まで3割5分以上の打率をマークするなど好調だった。だがチームはクローザーが安定せず、接戦をものにすることがなかなかできなかった。スコットは7月2日のヤクルト戦(神宮)で村上宗隆にサヨナラ満塁弾を浴びてクローザー失格。その後・・・

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