週刊ベースボールONLINE

12球団2020年シーズン回顧

ロッテ・“チーム力”で逆境はねのけV争いを演じて旋風を起こす/12球団2020年シーズン回顧

 

突出した成績を残した選手は皆無で、タイトルホルダーもゼロ。主力も故障で離脱してベストオーダーは、最後まで組むことができなかったがチーム力で2位躍進を遂げて旋風を起こした。

相手投手や自軍の選手の状態を見極めた日替わりオーダーなど、井口監督の柔軟な采配も光った


若手の台頭で一丸


 チーム力を示したシーズンだった。開幕戦(PayPayドーム)はサヨナラ負けも、ソフトバンクを相手に9回二死から同点に追いつく粘りを見せると、同2戦目から8連勝を飾って開幕ダッシュに成功。以降、荻野貴司が右太ももを痛めて離脱し、主砲・レアードも腰痛で戦列を離れるなど不測の事態も続いたが、そのたびにチーム力でカバーした。7月21日の西武戦(メットライフ)から、高卒3年目の安田尚憲がプロ初の四番に座って奮闘すると、開幕直前に支配下登録された21歳の和田康士朗が“代走の切り札”となり、自慢の快足を武器に、試合終盤の勝負どころで果敢に盗塁を仕掛ける。プロ初スタメンとなった8月16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では3安打3盗塁と、若い力でチームは勢いづき、3割打者が不在の中でも個々が役割をまっとうして好機を得点に結びつけた。

 投手陣もしかり。7月にジャクソンが緊急退団すると・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング