週刊ベースボールONLINE

ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第42回「懐かしの大洋戦士たち 阪神時代唯一のダンプ三塁打誕生秘話(?)」

 

中塚のスイング。確かに危ない……


右投げと左投げの違い


 こんな話を知っていますか。

 右腕と左腕の力の方向に対する強さの話です。これは整体の世界で、ある人が発表したことなのですが、右利き、左利きに関係なく、左手はタテ方向に強く、右手は横方向に強い傾向があるそうです。これは僕が整体をしていても、何となく感じていたことでもあります。個人差もある話なので、全部がそうというわけじゃありませんけどね。

 両手を前ならえした形で手のひらを上に向けてください。そこで誰かに上から力をかけてもらったとき、右手より左手のほうが我慢して動かないようにでき、横から押すと逆に右のほうが我慢できるということです。皆さんもぜひ試してみてください。

 これを野球にはめると、なるほどと思うことがあります。右投げと左投げの違いです。どちらがいいわけではありませんが、右投げは比較的、軸を保ったまま腕の横振りがきれいにできるけど、左はタテ振りにしたいから、無意識のうちに軸が傾いたりするんです。ただ、最後、ヒジから先をタテに強く使えるんで、最後にきゅっと伸びる、スピードガンの数字より速く感じる球が投げられたりする。軸が動く分、コントロールが悪いヤツも多いけどね。

 左投げでコントロールもいいタイプ、江夏(江夏豊阪神ほか)がそうでしたが、彼らの共通点は股関節をうまく回すことじゃないかな。それに腕がついてくる。下半身、腰をうまく使うタイプですね。今なら前も言ったけど、巨人の田口(田口麗斗)のいいときはできています。

 別に科学的な分析をしたわけじゃないですが、経験から言って、そんなにおかしなことではない気がしますけど、どう思いますか。この右投げ左投げが違う理論?

 毎度ですが、前置きが長くなりました。では、今回もダンプの懐かしの選手たちを紹介していきます。

 まずは大洋の投手で・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング