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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「田中将大の良さを理解している選手、コーチはいるのか? 軸とは何かを投手はもっと考えるべきだ」

 


田中の投げ方は悪くない


 2月9日で私は89歳になった。読者、関係者からお祝いの電話や手紙を数多くもらった。この場を借りて御礼申し上げたい。

 89歳といっても、私は自然に逆らわないように生きているだけだ。自分の好きなことしかやらず金持ちになって長生きしたいというのは虫がいい。人間、生まれたら死ぬ。ならば、人が喜ぶことを積極的にやることが大事だと思える年齢になった。

 最近の私は、家事を手伝っている。家内が骨折してリハビリを強いられて以来、やらなければいけなくなった。買い物、炊事、皿洗い。そこであらためて分かったのは女性には家の中でやるべき仕事が山ほどあるということだ。同じやるにしても前向きにやるのと嫌々やるのとでは全然違う。何が違うかといえば五臓六腑、つまり内臓の働き。人間というのは考え方一つで幸せに、そして明るくなれるのだ。確かに年齢を重ねるにつれて体にはガタが出てくる。体が痛くなるのは生きている証拠。そうして思考をポジティブに変えていけば野球界も良くなるのに……そう思う今日このごろである。

 さて、前ヤンキースの田中将大が楽天に復帰した。彼の投げ方は悪くない。では、どこがいいのかを理解しているコーチ、選手はいるのだろうか。そこを聞いてみたい。

 私が見ていて感じるのは・・・

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