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挑む男2021

西武・平良海馬インタビュー 究極のイメージ 「可能性は大きく考えないといけません」

 

昨年、高卒3年目で新人王を獲得するほどの成績を残した平良海馬だが、それをイメージできなかった自分を恥じた。最速160キロを誇る剛腕。新シーズンへ向け、自分の可能性を閉じることなく準備を進めていく。
文=小林光男 写真=湯浅芳昭、佐藤博

キャンプでは随所に明るい表情が見られた。キャッチャーミット(?)でキャッチボールも


真ん中直球の被打率は.000


 背番号61には揺るぎない自信がある。昨年、主に勝ち試合の8回に投げるセットアッパーとしてリーグ1位タイの54試合に登板し、1勝0敗1セーブ33ホールド、防御率1.87と好成績を残した平良海馬。高卒3年目で新人王にも輝いたが、“2年目のジンクス”は眼中にない。

「まったく気にしません。普段どおりにやっていったら、いい結果が出ると思いますから。キャンプでも調子が良かったので、ケガをしないように開幕に合わせていきたいです」

 昨年の投球内容は圧倒的だった。開幕から9回2/3を“ノーヒットノーラン”するなど好スタートを切り、最終的に被打率は.129。被安打22のうち、長打は4本の二塁打、2本の本塁打のみだった。5打席の対戦で1本のヒットも打てず2三振、1四球に終わった柳田悠岐(ソフトバンク)も「球が速くて、クイックも速い。見たことがない投手で打てなかった」と脱帽している。

 特に威力を発揮したのはストレートだ。昨年7月19日の楽天戦(楽天生命パーク)では日本人で6人目となる160キロを計測したがストレートの被打率は.135。しかも驚異的なのは真ん中が.000ということだ。18打数0安打と1本のヒットも許さなかった。おそらく、コントロールミスで真ん中に行くこともあっただろう。だが、打者がとらえられなかった。失投が失投にならない。恐ろしいまでの球威を誇った。

 昨年から・・・

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