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キャンプ現地リポート2021

キャンプ現地リポート・巨人 若手&復帰組と投手陣好結果も……S班はあぐらをかいて笑っている?

 

ペナントレースに向けて重要な意味を持つ春季キャンプも終盤を迎えている。ここではセ・リーグをリードするであろう巨人&阪神に注目。まずは一軍本隊と主力&ベテラン中心のS班を分けてキャンプをスタートさせた昨季のセ王者から。沖縄2次キャンプ序盤、対外試合3試合を中心にリポートしよう。“突き上げ”が期待された一軍本隊だったが……。
文=坂本匠 写真=小山真司

2月17日の広島戦で対外試合開幕投手を任されたドライチ・平内龍太は、3回を無失点に抑える上々のデビューを飾った


チェックポイント


◎投手は先発5,6番手と盤石ブルペン組に“新戦力”
▲200cm新人が話題の中心で野手にS班脅かす力なし

ドライチが高評価 4位の伊藤も「実戦的」


 新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、2月1日のスタートから前半は若手主体の一軍本隊と、主力組の一軍S班の2班に分かれてのキャンプとなった。宮崎で2月14日までの3クールを終えた一軍本隊は、その後、沖縄・那覇で独自調整を行っていたS班と合流するのだが、“本隊”とはいえ、宮崎から沖縄に移動できたのは投手11人、野手10人の21人のみ。1次キャンプでふるいにかけられ、2試合の紅白戦で結果を残し、アピールに成功した若手たち(一部S班以外の20代の主力も含まれる)である。2次キャンプ地の沖縄では11日間(休日除く)の活動中、7日間で練習試合が組み込まれており、17日に行われた今春初の対外試合から3試合は、主力組は出場せず。引き続き、実戦の場で“本隊組”の力がテストされた。

 目立ったのが投手陣で、17日の広島戦(沖縄・那覇)、翌18日の中日戦(同)と2戦連続のゼロ封(1勝1分)。中でも2人のルーキーが首脳陣を喜ばせた。まずドライチ・平内龍太だ。対外試合開幕投手を任され、3回1安打2四球無失点3奪三振の好投で上々のデビューを飾る。最速150キロを計時したストレートは、受けた小林誠司に言わせると「スピード以上に力がある」。加えてこのストレートと同じ軌道から鋭く落ちるスプリットが良い。3回にそのスプリットで曽根海成矢野雅哉から空振り三振を奪っているが、全47球中23球のストレート主体の配球も相まって、打者が反応できないほどのキレ、低めへのコントロールだった。

「同じセ・リーグなので『これくらいは投げられるんだぞ』というのは、一発目に見せてやろうかなというのはありました」と頼もしい右腕に、原辰徳監督も・・・

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