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2021 SPRING CAMP 最終便

レジェンドコーチたちの熱血指導!さすがの存在感を示した臨時コーチたち

 

今春キャンプのトレンドとも言えたのが、レジェンドたちのコーチングだ。球団OB以外もいたが、共通点は「やってほしいこと」の明確化だった。

安田尚憲[左]を指導するロッテの松中臨時コーチ


裏にある監督の意思


「削れ! 削れ!!」

 ロッテキャンプで野太い声が響く。

 平成唯一の「三冠王」でもある元ソフトバンク松中信彦臨時コーチの声だ。

 これまでロッテのユニフォームを着たことはなかったが、ホークスでチームメートだった井口資仁監督(同期入団で井口監督がドラフト1位、松中氏が2位)が「僕と打撃理論が同じ」と下半身主導の打撃を選手に習得させるべく招へい。「上体だけで打つ選手が多いので」と同コーチが話したとおり、片足立ちを5秒間してからのトスバッティングや、股を割り、腰を落とした状態でトスバッティングなど、多彩な練習法で下半身を徹底的に意識させた。冒頭の「削れ! 削れ!!」の声も、軸足で「地面を削れ」の意味だ。

 同じくOBではない臨時コーチが・・・

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