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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第38回「あまりに劇的なプレーオフ制覇」

 

サヨナラでプレーオフ制覇を決めた2006年


稀哲が一気にホームへ


 前回は、日本ハムのコーチ1年目、2006年からリーグ優勝、日本一になった、というところまで話をしましたよね。外様3人のコーチ(ほか佐藤義則投手コーチ、淡口憲治打撃コーチ)が優勝に貢献したという自慢話もチラリと入れさせてもらって(笑)。そうそう、あのころ札幌ドームの外野席に、僕のレプリカのユニフォームを着ているファンの方がいたんですよ。選手でもないのにね。選手に冷やかされたこともあったけど、「見ている人は、しっかり見ているんだ!」と答えておきました(笑)。

 あの年、当時のルールで、レギュラーシーズンの1位は“優勝”ではなく、“勝率1位通過”だったんですよ。プレーオフに進み、そこで勝って、やっと“優勝”でした(04年から06年まで)。相手は3位のソフトバンクが2位の西武を破って進出してきましたが、そこでソフトバンクに勝って“本当の優勝”を決めたシーンは鮮明に覚えています。というのか、1位通過決定とか日本一決定は、ほとんど覚えてないんですけどね(笑)。そっちはホッとした気持ちのほうが強かったんですが、あの試合は、あまりに劇的だったんで。

 札幌ドームが舞台で、第1戦は3対1で先勝し、勝てば優勝の第2戦は0対0のまま進み、9回になりました。こっちは八木(八木智哉)、ホークスは先発の斉藤和巳が、お互いいいピッチングをして、1人で投げていました。

 最初、稀哲(森本稀哲)が四球で出て、・・・

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