週刊ベースボールONLINE

平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第39回「負けた悔しさも必要なんだけどな……」

 

07年リーグ連覇を果たした日本ハム


必ず優勝はできる


 日本ハム時代の2006年と07年を足早に……、というか忘れてることも多いので(笑)、ざっくり振り返ってきましたが、思い出してみると、同じリーグ優勝でも、この2年間は戦い方に違いがありましたね。これまでと少しだぶるところもあるかもしれませんが、07年について、あらためて思い出したこともあるので話していきたいと思います。ちなみにですが、この後に出てくる数字は、すべて編集部で調べてもらったものです。残念ながら、そこまで記憶力はよくないんで(笑)。

 一番違うのが盗塁です。06年はチーム全体で69盗塁だったのが、07年は112盗塁になっています。特に一、二番ですね。一番の稀哲(森本稀哲)が31、賢介(田中賢介)が27盗塁で、2人で半分以上です。犠打も133から151に増え、このうち僕のパ・リーグ記録(50)を抜きやがった(笑)賢介が58。前回も話しましたが、引退した新庄剛志は打率.258だからそう関係ないとしても、MVPの小笠原(小笠原道大)が抜けた後、いかに現在の戦力で勝つかを考えた結果です。

 単純に手堅い野球をした、スモールベースボールに徹した、というわけではありません。無駄な盗塁を仕掛けたわけでも、走者が出たら必ずバントをさせたわけでもないですしね。今いる選手たちの力を見て、それぞれの特徴を生かして勝つにはどうしたらいいかを追求し、一、二番は足を使おう、クリーンアップの前の賢介には状況に応じ、バントをさせよう、とやっていただけです。そもそも走ったり、バントを使う野球が、なんで小さい(スモール)んやとも思いますしね。

 ただ、あの年、チームは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング