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田中大貴のMonthly Column

田中大貴コラム 『松坂世代』あの夏から23年目の延長戦 「監督・松坂大輔、ヘッドコーチ・赤田将吾。いつか見てみたい」

 

兵庫・小野高、慶大で活躍し、東京六大学リーグ戦では早大・和田毅(ソフトバンク)と真剣勝負を演じた元フジテレビアナウンサーで現スポーツアンカーの田中大貴は、1980年生まれの「松坂世代」の1人。そんな野球人・田中が、同年代の選手たちをプロ野球現場の最前線で取材した至極のエピソードを、コラムにして綴る連載第35回です。


幻の高校通算50本塁打


 1998年、夏の甲子園1回戦のことです。低い弾道の打球が一、二塁間を襲います。地面すれすれの強烈な打球であり、判断の難しい打球でした。普通の二塁手なら回り込む判断をし、ショートバウンドでギリギリさばけたかどうか(抜かれてしまう選手も多いことでしょう)。しかし、日南学園高の二塁手は、回り込むのではなく、打球に対し最短距離に走り、グラブのポケットで、ノーバウンドで見事につかみ取りました。グラブを持つ左側の腕、ハンドリングが非常に難しい距離間の打球でしたが、難なくさばき、アウトにしてしまうのです。

「うまい! あれをノーバンで捕るの!?」

 大学合格へ向けて受験勉強をしながら、気が付けば甲子園中継にくぎ付けになっていた僕は、思わず声を出していました。体格ががっしりとしていて、分厚さも感じる選手。タイプとしては二塁手ではなく遊撃手、または外野を守っていてもおかしくない体つき。当時にはあまり見られなかった大型二塁手でした。

「監督に言われたんです。注目されるなら大型の二塁手。ほかにはなかなかいない。だからほかのポジションは考えず二塁手でいこうと」

 そう話すのは現在、埼玉西武ライオンズで一軍打撃コーチとして活躍する赤田将吾です。

 高校通算49本のホームランを放ち、大きな注目を浴びる中、98年秋のドラフトで西武ライオンズから2位指名を受けて入団。西武はこの年、ドラフト1位が松坂大輔、そして2位が赤田と、上位2名が高校生プレーヤーの指名でした。

「夏の甲子園のあとの国体で、横浜高と1回戦で戦いました。途中から大輔がマウンドに上がってきて、このときが初対戦。打席内容は・・・

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