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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第41回「韓国で学んだことは『野球はどこでも一緒。選手に聞く耳があるかどうかで伸びがまったく違う』」

 

日本ハムコーチ時代の平野氏


聞く耳があるかどうか


 日本ハムのコーチを2006年から3年やった後、退団。札幌は快適な街ではありましたが、(東京の)西荻窪に戻ったとき、正直、ホッとした記憶もあります。住みだして長くなったんで、知り合いもたくさんいますからね。

 その後、2009、10年は名古屋と北海道、要は古巣である中日戦、日本ハム戦を中心に解説の仕事をメーンにやっていました。人前で話すのは、そんなに得意というわけではありませんが、解説の仕事も嫌いじゃありません。というか、仕事に好き嫌いを言っちゃいけませんしね(笑)。一般のファンにプロ野球の楽しさ、奥深さを伝えることができる立場でもありますし、分かりやすく、しかも視聴者が「へえ」と思ってもらえるように、頑張ってやらなきゃいけないと今も思ってやっています。

 ただ、このときはまだ50代でしたから、解説を2年もやっていると、少し体がそわそわしてくる。野球の虫が騒ぐ、というやつですかね。

 そんなとき、西武で一緒にやっていた鹿取(鹿取義隆)経由だったと思いますけど、韓国の起亜タイガースから「バッティングコーチとして手伝ってもらえないか」と声が掛かったんですよ。

 返事ですか?「いいですよ」と、ほんと軽い感じで答えた気がします。なんで外野守備走塁じゃなく、打撃コーチなのかなとは少し思いましたが、日本ハムで最後の1年、いやいやながら打撃コーチをやってましたし(笑)、行けばなんとかなるだろう、と。だからまったく迷いも不安もなかったですよ。韓国語? そんなの分かるわけない。英語もしゃべれんのに(笑)。ただ、野球はどこでも同じですからね。

 起亜は光州という街が本拠地だったので・・・

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