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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第49回「“審判には扱いにくい選手”と書かれた柏木さんのコラム。同じ位置で捕ったスライダーがストライクとボールになる理由?」

 

若生[写真]からのグラブトスを鮮やかに捕ってアウトのはずが……


大絶賛のコラムの最後に


 前回は、元審判の柏木敏之さんの話の途中で終わりましたが、覚えていますか? ある雑誌に僕をほめてくれたコラムが載っていたという話です。あれは、ちゃんとオチがあるんで、最後まで話したかったな。

 出ていたのは、柏木さんが球審をしていた試合、ワンアウト一、三塁から内野ゴロで三走がホームに向かい、バックホームをしてきたんですが、ホームはセーフのタイミングだったんで、タッチには行かず、すぐファーストに投げたんですよ。それがおかしな走り方をした走者に当たり、守備妨害でアウトとなった。このとき柏木さんは得点を認めたんですが、この場合の守備妨害は、ほかの選手がホームインしても得点にならない。それを言わせてもらい、走者を三塁に戻し、1点をなくしてもらったんです。

 僕はルールについて結構、詳しいんですよ。間違いなく、キャッチャーの武器になりますしね。調べるのが好きだったのと、あとはよく審判と話をした。文字でどう書いてあっても、どう判定されるかは審判の目もありますしね。当時の甲子園はグラウンドから上がって、右に行くと玄関で、真っすぐ行くと審判の部屋。そこにぶらりと入って、走塁時の3フィートは、どのへんまで取ってくれるか、とか、どういうアピールしたらいいかと細かく聞いた。それで僕の知識が増えるのもそうですが・・・

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