ペナント奪取へ走るチームはいまだなし。首位から最下位までのゲーム差は、わずか5.5と混戦の様相を呈しているパ・リーグ。混戦の理由は何か、そして抜け出す策はあるのか──。交流戦突入を前に序盤戦を振り返りつつ、今後の展開を占っていこう。 ※成績はすべて5月16日時点 
ロッテが5月12日のソフトバンク戦[PayPayドーム]で9回に同点に追いつき引き分けに持ち込んだ[写真は岡大海]。が、ソフトバンクが14日から2勝1分けで3位から首位にゲーム差なしと混戦が続く
じゃんけん構図の6球団 混パの理由が首位への道!?
開幕直後こそロッテが5連敗、日本ハムが引き分けを挟んで8連敗も、以降は各球団、大型連敗&連勝は皆無。混パの一因に各球団1つは負け越しカードが存在することが挙げられる。では、各球団の“苦手”はどこなのか──。“つぶし合い”の戦いにあって苦手球団をなくすことが首位への道になりそうだ。 順位変動が目まぐるしい。開幕から間もなく2カ月も順位に大きな差はなく、開幕から3球団(ソフトバンク、
楽天、
西武)が首位に立ち、5月に入ってからだけでも首位が入れ替わること2度。混戦模様のパ・リーグの理由の1つに、それぞれ“負け越しカード”のばらつきが挙げられる。“つぶし合い”が、抜け出すチーム不在の一因だ。
5月16日の試合終了時点で首位に立つ楽天は、ゲーム差なしの2位・ソフトバンクとの直接対決に苦戦している。同カードは2試合連続ドローでスタートし「簡単には勝たせてくれない」(
石井一久GM兼任監督)。同3戦目を落とし、開幕5カード目で今季初のカード負け越しとなった。ソフトバンクにそれまで見せていた勢いを削がれる形となり、2度目の対ソフトバンク2連戦は敵地・福岡で2連敗。今季初白星は5月3日で、対戦別防御率を見ても、ここまで負けなしの西武に対しては2.25も、ソフトバンクが相手となれば4.30と2点以上悪化している。まだ対戦のない
田中将大を含めた先発陣が、まずはしっかりと試合をつくることが重要となるだろう。
そのソフトバンクは・・・
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