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宿命の好敵手対決は2000試合に到達 首位攻防戦で、しびれる好ゲーム

 

伝統の一戦、宿命の対決が5月15日、節目の2000試合を迎えた。1936年7月15日の初対戦から変わることなく闘志をぶつけ合う熱き戦いが、日本プロ野球の歴史を鮮やかに彩った。
写真=高原由佳、BBM

[左]2000試合目の勝利を決定付ける3ランを放ったJ.スモーク(中)と好投の野上亮磨(左)、大江竜聖
[右]四番に座り、一時は逆転となる二塁打など3本の二塁打を放った佐藤輝明


2021.5.15 @東京ドーム “伝統の一戦”通算2000試合
巨人1094勝 阪神835勝 71分

 プロ野球草創期からのメンバーである両軍が、初めて相まみえたのは1936年7月15日のことだ。名古屋市にあった山本球場で行われた一戦は、連盟結成記念全日本野球選手権の1試合。夏季のトーナメント3大会のうちの1つ、名古屋大会でのことであった。巨人は前川八郎が先発、四番には中島治康が座り、一方の阪神(※当時は大阪)は若林忠志が先発、四番は景浦將が務めた。巨人・林清光、中島治康、阪神・山口政信に本塁打が飛び出した試合は、3回裏に巨人が2点を先制、直後に阪神が3点を奪うなど、取って取られてのシーソーゲーム。7対7で迎えた9回表に阪神が1点を勝ち越し、8対7で記念すべき対巨人初勝利を収めている。勝利投手はリリーフでマウンドに立った初代ミスタータイガースの藤村富美男、敗戦投手は同じくリリーフの青柴憲一であった。

 36年は夏季と秋季合わせて公式戦は5試合で対戦。阪神が3勝2敗で勝ち越しているのだが・・・

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