週刊ベースボールONLINE

平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第47回「5年間を通して毎日やっていた石拾い」

 

2018年も日本一に[写真=岡田浩人]


これもルーティン


 群馬ダイヤモンドペガサス時代、ずっとやっていたのが、グラウンドの石拾いです。選手がアップをしているとき、バケツを持って石を拾いながらグラウンドを歩く。これはコーチ時代も含め、5年間、ずっと続けましたね。また、結構、でかい石がたくさんあるんですよ(笑)。途中からは、毎日のルーティンみたいになっていましたね。

 あまりにエラーが多かったこともあります。きれいなグラウンドならイレギュラーもないから危なくないし、いい守備ができる可能性が高くなるでしょ。選手の心構えとしても、そういうところまで気にしたほうが絶対にうまくなりますしね。僕の姿を選手がどう思って見ていたかは知らないし、一緒に石を拾おうぜ、なんて言わなかったけど、少しずつ選手も拾うようになっていきました。全員じゃないけどね。

 あと、これは独立リーグだからこそだけど、ゲーム中のグラウンド整備のときは、選手と一緒にトンボを掛けていました。もちろん、整備の人もいたけど、みんなでやったほうが早いし、きれいになるでしょ。こっちのホームゲームでも、相手チームが手伝ってくれることもありましたね。

 では前回の続きです。この前は、2016年、ペガサスの監督1年目のBCL優勝、そして四国の愛媛を破ってのすったもんだの(笑)日本一の話をしましたよね。

 NPBから指名がなかったことで、この年限りで抑えの堤(堤雅貴)は引退。彼が16年に挙げた21セーブは今もBCリーグの最多記録として残っているはずです。これも独立リーグですよね。NPBじゃ、歴代最高記録をつくった26歳の選手が、ケガもないのに引退なんかせんでしょ。堤はNPBでやる力はあったと思うけど、20代も半ば過ぎになると、やっぱり飛び抜けた何かがないと、なかなか声はかからないですね。

 でも・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング