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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第59回「愛しの若生智男先輩の話」

 

中央のバッキーの左隣が若生


ダンプ監督のファインプレー


 前回は仙台のおいしいササニシキについて……、いや、球場話のついでに、お米がおいしかったという話をしたんですが、今回は東北の反対側、秋田に移りましょうか。

 三冠王の大打者・落合(落合博満。元ロッテほか)のふるさとですね。ここにあった秋田市営球場は……ああ、これから話すほかの球場もそうですが、僕が球場に行ったのはたいてい昭和です。改装している球場も多いと思いますけど、「今は違う!」とかは言わんでくださいね。

 昔は狭く、フェンスも低かった。スコアボードが移動式でベンチの脇にあるような田舎の球場でしたが、それでも一軍の試合を普通にやっていました。ダグアウトがかなり深く、ベンチがぼろい球場でしたね。ただ、狭いだけあって、逆にみんな勘違いして思い切って振ってくる。結果的に詰まるバッターが多かった印象がありますし、キャッチャーとしては、腕の見せどころみたいな球場でした。

 食べ物もうまかったなあ。ここの比内(ひない)鶏が、ほんとにうまかった。遠征に行くと、必ず行く店があったんですけど、ほかの鶏肉とはまったく違う。聞いたら、地面が斜めになっているところで放し飼いにしているそうですね。普通の鶏より大きいらしく、肉はやや固めだったけど、歯ごたえがあって、うまみが違いました。

 横浜のコーチ時代、その店に、みんなで食べに行ったとき、面白い話があります。仲が良かった先輩の若生(若生智男)さんと一緒に・・・

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