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いざ東京2020オリンピック

【オリンピック経験者からの言葉】第1回 金メダルの重圧を知る男・大野豊

 

東京オリンピックへのカウントダウンが始まった。稲葉篤紀監督が率いる日本代表が目指すのは、もちろん金メダル。そのための条件とは何か? アテネ大会、北京大会で投手コーチを務めた大野豊氏にお話をお聞きした。
取材・構成=牧野正 写真=BBM

北京オリンピックでの大野コーチ[写真中央]。岩瀬仁紀[右]と阿部慎之助のバッテリーに声を掛ける


すべてを受け入れる


 メンバーが決まり、もう開幕まで2週間あまり。優れた選手たちの集まりですから、今さら細かいことを言う必要はなく、各自がしっかりと準備を進めていると思います。あとは開幕までの短期間の中でサインプレーを含め、チームとしての確認をしっかりやっていくこと。同時にチーム一丸の姿勢、団結力を高めていってもらいたいと思います。

 私は投手コーチとして2004年のアテネ大会、08年の北京大会を経験させてもらいましたが、アテネは銅、北京はメダルなし。どちらも決勝トーナメントの準決勝で敗れましたが、悔しさしか残っていません。2大会ともに参加は8カ国で総当たりの予選リーグを行い、上位4カ国が決勝トーナメントに進むシステムでした。アテネは1位、北京は4位で決勝トーナメントには進みましたが、アテネはオーストラリア、北京は韓国に負けて金メダルが消えました。どちらも予選リーグで負けていた相手。やり返せなかったわけです。

 今回は・・・

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