昨年は新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となった「マイナビオールスターゲーム2021」が2年ぶりに開催された。7月16日にメットライフドーム、17日に楽天生命パークでパ・リーグ、セ・リーグの精鋭たちがそのプレーで祝祭空間を演出。70回目を迎えた夢の球宴に野球ファンは酔いしれた。 写真=榎本郁也、桜井ひとし、高原由佳、山口高明 6回に逆転2ランを放った菊池涼。少年時代、球宴観戦に訪れていた思い出深い球場での一発だった
■マイナビオールスターゲーム2021 第1戦 ◇ 2021年7月16日(金) @メットライフドーム
◇試合時間=2時間47分 ◇入場者数=8,992人
全パ 4×5 全セ 通算パ85勝80敗11分 [全セ/バッテリー]
高橋(G)、戸郷(G)、清水(S)、三嶋(DB)、又吉(D)、
マクガフ(S)、○
ビエイラ(G)、S
スアレス(T) ― 梅野(T)、中村(S)
[全パ/バッテリー]
山本(B)、今井(L)、上沢(F)、佐々木千(M)、平良(L)、益田(M) ― 森(L)、甲斐(H)
[本塁打]
レアード1号(ソロ=3回戸郷)、菊池涼1号(2ラン=6回上沢)
一発を含む4安打の菊池涼がMVP
祝祭空間が真剣勝負の場と化した。同点で迎えた9回表、先頭の
ウィーラー(
巨人)、
菊池涼介(
広島)が連打で一、二塁とすると、全セ・
原辰徳監督(巨人)が
中村悠平(
ヤクルト)に命じたのは球宴では1991年の
伊東勤(
西武)以来となる犠打。指揮官の采配に応えた中村がきっちりと走者を進め一死二、三塁と好機を演出した。続いて打席に入ったのは2安打を放っている
近本光司(
阪神)。すると、全パ・
工藤公康監督(
ソフトバンク)は「勝負となったら負けたくない」と、球宴初の申告敬遠で満塁策を選択。
益田直也(
ロッテ)が
中野拓夢(阪神)に押し出し四球を与え勝ち越しを許したが、シーズンさながらの1点を巡る攻防に球場は大いに沸いた。
原監督は・・・
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