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いざ東京2020オリンピック

【オリンピック経験者からの言葉】第2回 長嶋ジャパンのアテネ大会で銅メダル・高木豊

 

オールプロで臨むことになった初めてのオリンピックが2004年のアテネ大会だった。日本は宿敵キューバを下すことに成功したが、オーストラリアに連敗して金メダルを逃した。大きな重圧の中、守備走塁コーチとしてチームを支えた高木豊氏にお話をお聞きした。
取材・構成=牧野正 写真=BBM

イタリア・パレルモでの直前合宿。右から小笠原道大福留孝介宮本慎也中村紀洋、高木豊コーチ


アテネ大会の思い出


 準備期間もあり、日本開催という地の利もありますから、今回はぜひとも金メダルを期待したいですね。予選免除で緊張感を味わっていない部分はあるかもしれませんが、プレミア12などで日の丸を背負った選手も招集されていますから、問題ないと思います。

 グループステージのドミニカ共和国、メキシコ戦は試合開始が12時と炎天下のデーゲームが決まっています。そこを不安視する声もありますが、選手たちは暑さを感じないほどの緊張感があるでしょう。それに日本の暑さですから苦にはならないはず。逆にそこを苦にしているようでは話になりません。影響があるなら先発投手でしょう。疲れを感じるのが、いつもよりは早いかもしれません。

 全勝で金メダルというのが理想だとは思いますが、ただ必ずしも全勝で行くんだ、負けることは許されないと考えるとチーム全体が息苦しくなります。大切なのは最終目標は何かということ。全勝することではなく、金メダルを獲(と)ることですから、そこを忘れてはいけない。金メダルを獲るために負けるという選択肢もあるということです。

 思い出すのはアテネ大会。8カ国の総当たりリーグ戦で・・・

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