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田中将(楽天)は2ケタ勝利なるか? メジャー帰りの投手をデータで検証

 

 今季の開幕前、大きな話題となったのが、MLBからの田中将大楽天復帰だった。周囲からは当然のように2ケタ勝利を期待されたが、前半戦終了では4勝。過去のメジャー帰りの先発投手は、どういった活躍を見せたのかを検証、2ケタ勝利への可能性を考えてみた。(成績は今季前半戦終了まで)
データ・文=永山智浩

今季、楽天に復帰した田中将大。前半戦では4勝にとどまったが、QS率は高く、2ケタ勝利の可能性も十分残している


4勝5敗と負け越しも、.769と高いQS率


 8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大。今年のキャンプ直前に古巣の楽天と契約を結んだことで、楽天を優勝候補に挙げる評論家も少なくなく、期待は高かった。

 開幕直前に右ふくらはぎを痛め、開幕カードの登板は回避。復帰初登板となったのは開幕から約3週間後の4月17日の日本ハム戦(東京ドーム)。しかし、いきなり初回に中田翔に2ランを浴び敗戦投手となった。これで2012年8月26日の日本ハム戦(Kスタ宮城)以来続いていたNPBの連勝記録は28で止まった。続く24日の西武戦(楽天生命パーク)は6回1失点で復帰後初勝利。区切りとなるNPB通算100勝も達成した。これはスタルヒン(巨人)の165試合目に次ぐ、177試合目での到達(巨人・藤本英雄とタイ)。スタルヒン、藤本は1リーグ時代の記録で、ドラフト制後では松坂大輔(西武)の191試合を大きく上回る快記録となった。

 前半戦を終了して13試合に登板、4勝5敗、防御率2.86の成績。防御率は2点台だが、4勝と勝ち星はなかなか伸びていない。クオリティースタート(QS=投球回6以上、自責点3以下)は13戦中10試合ときっちりと先発投手の役割を果たしているが・・・

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