週刊ベースボールONLINE

現地発!!2021年夏 甲子園REPORT

ドラフト1位候補・風間球打(明桜高)の可能性 157キロ右腕が秘めた「強さ」「速さ」「角度」

 

第103回全国高等学校野球大会は8月10日、阪神甲子園球場で開幕した。歴史的な大雨の影響により、第3日は46年ぶりの3日連続順延。今大会注目度NO.1の明桜高(秋田)の風間球打は12日の帯広農高(北北海道)との1回戦でノーゲーム(4回無失点)。中2日(15日)で先発すると、2失点完投と潜在能力の高さを見せた。
取材・文=岡本朋祐

帯広農高との1回戦で明桜高・風間は140球を投げ、2失点完投勝利(4対2)。一度は逆転を許したが、5回裏に味方が3点を挙げて勝ち越し。試合後は「味方の援護に感謝している」[写真=牛島寿人]


4回無安打もノーゲーム 3日連続順延は46年ぶり


 難しい“甲子園初登板”だった。今夏の甲子園大会は2年ぶり開催。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で79年ぶりの中止となった昨年を経て、高校球児があこがれの地で躍動している。感染予防対策の観点から、学校関係者と主催者が認めた関係者以外は入場できない。19年夏までのような大観衆とは無縁である。

 台風接近の影響で大会初日が1日順延(8月10日)され、明桜高は第3日の第1試合(12日)に帯広農高(北北海道)との1回戦が組まれた。

 先発した明桜高の157キロ右腕・風間球打は4回まで無安打に抑えた。打線は序盤2回で5点を奪って、完全に主導権を握っていたが、雨が激しくなり、無念のノーゲームとなった。投じたのは55球。公式記録には残らないが「1週間で500球以内」の球数制限にはカウントされている。

「正直、今日は投げて、そういう記録(無安打無得点試合)も作りたかったんですけど……。いつ終わるのかな? いつノーゲームになるのかな? と考えていたんですが、そこは切り替え、次の試合もしっかり抑えられればいいと思います」

 マウンドがぬかるんでいたため、力をセーブしながらも・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング